浄水器

浄水器フィルターで大腸菌はシャットアウトできるのか?

市販されている、多くの浄水器は水道に取り付けるタイプのもので、水道水に含まれる不純物を取除くように設計されています。日本の水道水の水質は非常に高く、通常大腸菌を含んだまま蛇口に達するようなことはありません。したがって水道水を使う限りにおいては、大腸菌の除去の可否を心配する必要はありません。ここではその他の水、井戸水や湧き水などに浄水器を使った場合を考えることにします。

一つ注意が必要ですが、水道に取り付けるタイプの浄水器をその他の水に使った場合、本来の機能を発揮できるか否かについては保証されていません。とくに不純物の不有量が水道水ほど一定でなく、多量に含む場合も想定されますので、フィルターの寿命は一定ではなく、取替え時期が全く違ってくることが考えられます。したがってこのような水に対して利用する場合は、個人の責任において利用することになることに注意してください。

井戸水を利用するとき、温度が一定で夏は冷たく、冬は暖かく感じると言われ、いまでも利用している人は多いと思います。そこで夏場に心配になるのが病原性大腸菌などの増殖です。古来井戸水による食中毒は枚挙に暇がありませんので、井戸水を利用したいけれども躊躇している人も多いのではないでしょうか。

さてこの病原性大腸菌を除去できる浄水器というかフィルターはあるのでしょうか。浄水器に利用されているフィルターとしては活性炭フィルター、セラミックフィルター、イオン交換フィルター、中空糸膜フィルター、逆浸透膜フィルターがあります。大腸菌の大きさは約1μm程度ですので、効果があると考えられるフィルターは中空糸膜フィルターと逆浸透膜フィルターです。

中空糸膜フィルターは活性炭フィルターとの組み合わせで多くの浄水器で採用されています。したがって多くの浄水器は中空糸膜フィルターにより大腸菌の除去が可能です。ただし、大腸菌自体は除去できますが、残念ながら大腸菌から分泌された毒性までは除去できません。大腸菌自体の除去が目的であればこの組み合わせの浄水器で十分です。

逆浸透膜フィルターが作る水はほぼ純水に近いとされ、現在のところ浄水器としては最強の能力と言って良いでしょう。このフィルターを装備した浄水器は米国では普及してきているのですが、日本ではまだ少数です。これらの浄水器を利用すれば大腸菌および大腸菌の毒性を除去できます。特に心配な場合はこのタイプの浄水器が必要です。

先にも言いましたが、これはフィルターの機能で判断しての話で、水道水以外と言うことで耐久性についての問題がありますので、十分注意が必要です。


このページの先頭へ