浄水器

浄水器に使用されている炭素フィルターの効果と性能

浄水器フィルターとしてもっとも利用され、誰でも知っているのが活性炭です。活性炭は冷蔵庫の脱臭などにも使われ、臭気などの元になる不純物を吸着する性質を持っています。活性炭はこれらの不純物を吸着するため様々な処理を施した多孔質の炭素から出来ています。性質として分子量の小さい物質、たとえば水などは吸着せず、粒状になった有機物などをよく吸着します。この性質を利用して、浄水、脱臭だけでなく、上水処理や医薬品製造などにも用いられています。

活性炭の吸着はほとんどの場合、化学反応は伴わず、分子間力だけで吸着すると考えられています。こうした性質のため、活性炭はその表面積が広いほど吸着が起こることになります。通常活性炭1粒の表面積は元となる材料によって違いますが1000~2000㎡と言われており、極めて効率的な吸着性能を持っていると考えられます。歴史的には木炭が紀元前から利用されていたとされ、19世紀中には現在の活性炭に近いものが使われたとされています。

浄水器のフィルターとしてはほとんどの浄水器で何らかの形で活性炭フィルターを使っており、塩素や臭気を効率的に除去しています。重金属には効果が無く、またトリハロメタンなどには孔の状態によって効果がある場合と無い場合があります。最近の浄水器は活性炭フィルターのほかに別のフィルターを併用することにより、多くの不純物を除去する仕掛けになっています。ただし現在の水道水は水質が高いため、カルキの除去などに利用するには活性炭フィルターだけでも十分目的が達成できるうえ、フィルターとしても非常に安価です。

活性炭はその性質上孔が塞がってしまうと、浄水性能が落ちることになります。また不純物と一緒に細菌等が付いた場合、活性炭の中で繁殖することも考えられます。従って、活性炭フィルターは決められた流量あるいは期間が経過したら、必ず交換しなければなりません。交換を怠ると浄水しているつもりが、いつのまにか水道水より悪い水質になってしまうことも十分考えられますので注意が必要です。使用方法を守って、きれいな水を保つようにしましょう。

放射性物質への効果については、放射性ヨウ素てはある程度除去できるという報告があります。しかし放射性セシウムについては効果は確認されていません。安全面を考えた場合、活性炭フィルターに対して放射性物質の除去は期待しないほうが無難だと考えます。もし放射性物質を除去したいと言う目的で浄水器の購入を考えている場合、販売店によく相談してからにしましょう。


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