浄水器の知識・疑問 記事一覧
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浄水器でピロリ菌を除去し安全で美味しい水を飲もう
ピロリ菌は正式にはヘリコバクター・ピロリと呼ばれ、胃に潜んで様々な病気の発症に関与し、最悪の場合悪性腫瘍の原因になるとされています。近代以前は世界中のほとんどの人が感染していたとされますが、現在では衛生環境が改善され、今では先進国を中心に感染率が低下し、世界人口の40%から50%の感染率といわれます。日本においては、20歳代では25%程度、40歳以上では70%以上とされています。これは以前は衛生環境が悪く、最近は改善されてきていることを示しています。感染経路ははっきり分かっていませんが、経口感染であろうと言われています。
経口感染の場合、口に入るものは良く消毒してから摂取する必要があります。食物は洗浄すればよいですが、水道水に含まれていた場合、水道水をそのまま飲んだりすることは非常に危険と言わざるを得ません。しかし普段そんなことをする人は少ないですよね、しかも感染率は以前に比べ、下がってきているので、水道水が関係しているとは思えません。
実は日本の水道水は、水道法により厳しく管理されており、蛇口に至るまで塩素によって殺菌されています。したがって、通常水道水にピロリ菌などの細菌は含まれていないと考えてよいでしょう。このため、水道水からピロリ菌の除去を目的として浄水器を利用する必要はありません。ただし日本以外の水道水の場合、国により違いますが、特に途上国では浄水器の利用は必須と考えられます。滞在を予定している場合は、注意が必要です。
さて日本で問題になるのは、水道水以外を利用している場合です。これには井戸水や湧き水などが考えられます。これらの水は浄水場での浄水はされていませんので、様々な細菌を含んでいると考えたほうが無難です。もちろん全部が全部とは言いませんが、自然界にある以上、いつか何かの原因によって混入してしまうか分かりません。安全を考えるのであれば、これ等の水を利用する場合は浄水器による浄水を行ったほうが安心です。ただし、現在、日本国内で販売されている浄水器は水道水用に設計されたものですので、購入する場合は販売店に相談してください。
もう一つ注意しなければならないのは、水道水に浄水器を付けている場合です。この場合浄水された水は塩素が除去されています。したがって殺菌効果は水道水より低くなっています。このため浄水器内に何らかの原因で細菌が繁殖していたり、浄水器から出た後汚染されたりする場合を想定しなければなりません。そのためには浄水器は指示通りの利用方法を守り、水は速やかに利用する習慣が必要です。
浄水器と放射線量の関係。何ベクレルまで対処できるのか
東日本大震災に伴う原発事故でベクレルだのシーベルトだの従来なら一生お目にかからないような単位を知ることになり、実生活にもじわじわと影響が出てきましたね。被災地の方には慰めの言葉も見つかりませんが、そうでない人も放射線量を気にしながらの生活を強いられることになってしまいました。とくに口に入る食料品や水に放射性物質が含まれていることがわかり、戦々恐々とする毎日ではないでしょうか。ここでは水道水に放射性物質が含まれている場合を想定して、浄水器を使って除去する場合を考えて見ましょう。
放射線には自然放射線と言って、地表や宇宙空間などから自然に放射されているものがあります。それから1960年代ぐらいに行われた核実験などによる放射線が未だに残っているためそれから放射されるものもあります。ですから私たちは日々これらの放射線に晒されているわけです。それでも健康被害が非常に高いとはいえませんので、生物にはある程度の放射線に耐えうる性質があるといえます。
さて、では健康被害が心配される放射線量とはどの程度のものでしょうか。詳細についてはわかっていないといって良いでしょう。したがって国の基準を参考にするしかないでしょう。日本における放射性物質の水道水における基準値ですが、放射性ヨウ素が300ベクレル/L、放射性セシウムが200ベクレル/Lとされています。この放射性ヨウ素と放射性セシウムを浄水器で除去することを考えてみましょう。
まず放射性ヨウ素ですが、ある程度までは活性炭フィルターで除去できると言われています。しかし放射性セシウムは逆浸透膜フィルターを使わなければ除去は難しいとされています。逆浸透膜フィルターを備えた浄水器は、米国では普及しているようですが、日本では水道水の水質が非常に高い事もあって、今まではそこまでの必要性が無く普及にいたってはいません。
問題なのは放射性物質を除去した後の水ではなくてフィルターです。除去したわけですから、フィルター中には放射性物質が残っていると予想されます。しかも利用すればするほど溜まっていくわけですから、フィルターから放射線が出てくることも想定されます。放射性ヨウ素の半減期は8.1日となっているため、すぐに消滅していきますが、放射性セシウムの半減期は30年ですので、30年経っても半分、60年経っても1/4は残っている計算になります。
したがって浄水器を使って放射性物質を除去する場合、フィルターの交換時の放射線対策や使用後のフィルターの処理方法などが確立されていない今、浄水器を使った放射線除去は非常に厄介であると言わざるを得ません。


